拾ったニット

iPhoneは持たずに真っ赤なダウンを来て歩いていると、紺色のナイキのニットキャップを拾った。迷いなくかぶった。Bunkamuraで、ラファエル前派、見に行こうと思ったが、松濤美術館で、石黒宗麿の器を見ることにした。どちらも二つ行くというのは容量オーバーな感じがしたな。展示会の名前は、「最初の人間国宝 石黒宗麿のすべて」でした。これ、フライヤー(チラシ?)は格好良いのに看板がダサいのが残念だった。悪いけど
中に入ると技法ごとにコーナーがわかれていて、技法の特性や、石黒宗麿がそれに向き合った姿勢について等書かれたテキストがあった。

1,三彩釉 2,鈞窯 3,磁州窯 4,刷毛目 5,柿釉 6,金彩 7,黒釉 8,唐津 9,宋赤絵 10,チョーク描 11,彩瓦 12,楽 13,その他 14,線刻 15,型の使用 16,書画

ものによっては、石黒宗麿が復活させた技法もあった。そうして、失われた技法 と、されるものを復活させたいという気持ちって凄いよなと思う。普通、もう絶滅してしまったのか、残念と思うだけだもん。
福田さんと江ノ島のギャラリーTで見た、展示を思い出す。
ユパンキ工房

文が反れたので戻ると。「刷毛目」というのに興味を持った。刷毛の跡、筆跡が残った器や壷。石黒宗麿はそれを水流に見立てて、その上に魚を描いていた。刷毛の跡がくっきりと残っているということはそれだけ素早く作ったということで、そういう、短い時間だからこそできる表現が気になる。書もそうだ。書道みたいなもの、何時間もかけて完成させるわけではない。自分の、5分で描いたドローイングに対するこれで良いのかという気持ちは、書との関連性を見いだすことで納得のいくものになるかもしれない。