F6サイズのキャンバスを4枚買った。2枚描いた。 プラスかマイナスかという基準であればプラスに振れる絵を描きたいと思う。特に展示をやってからはそう思う。自分の絵の技術は稚拙だ。写実的に描くということにおいては、こうも上達しない人は珍しい。でも、多くのイメージや目標というのは、「ああ、これはダメだ」と確信した後にある。無いものがわかると有るものがわかる。もしくは、何かが有るということは何かが無いのだ。猫である。ということは、犬ではないのだ。

いろんな表現があって、いろんな人たちが各々のやり方でやってきた。ベートーベンとパブリックエネミーを比べようというのはナンセンスなのだ。何が無いのかを知らなくては。 低い鼻を隠すメイクではなく、低い鼻を生かすメイクをするのだ。けっこー、ヒップホップな技術である。

指で描くのは自分にあっているかもしれない。「跡」という感じを残すことができる。いろんな跡を残したい、それがテーマで、ジャン・デュビュッフェのような、そういうのが良い。 しかしそれはアカデミックな絵が嫌だということではなくて、自分からは遠すぎるのだ。北海道に住んで、六本木についてラップしているようなものだ。遠いルールに気を煩わせるのはフラストレーションがたまるだけだ。

ところで、今日の二作目。大失敗したと思って上から絵具を塗りたくって塗りたくってを繰り返しているうちに、こうした方が良いなというのがどんどんでてきて、結果、なかなかの出来栄えになった。こういうこともあるんだな。でも、そういうノウハウというのはいつも一度きりな気もする。