ヒゲの絵

ここ最近、毎日履いてるジーンズは、ACE GENERAL STOREのやつ。 所謂、リジッドデニム、青と黒の間のような色が日を経るにつれて青に近づいてきている。
ひかる君に、昔ポケットにiphone入れてたらiphoneの形に跡がついちゃって,,という話を聞き、急にiphoneを上着のポケットに入れ始める。いや、そのままの生き方が跡になるのがデニム愛好家の方達の言う、”育てる”というものなのだから、 そのままで良いのでは…と思い、葛藤する。 葛藤が小さすぎることにも葛藤する。

ところで、ヒゲ、とか、アタリ、とか、ハチノスという用語があり、それらは全てデニムの色落ちの跡を示しているのだが、それが久々に気になっている。 普通、”跡”というのは、加えるものであると思う。筆跡。 しかし、色落ちのそれは、引いている。 押す印鑑でなくて、色が消えて行って浮かび上がる印鑑。 洗濯による天然ステンシルとも呼べるだろうか?

あと、そこにまつわる文脈も。なんとなく、色が落ちた。 という言葉は、あぁ… みたいな、どちらかというと失敗っぽいニュアンスがあるが、いや、それが良いんだと言いはじめた千利休的な人物がおそらくいて、”あぁ…”から”おぉ!!”に株を上げたあり方。 大量生産の作業着というイメージはいつのまにか色んなイメージに変容していき、、 

ビリビリに破れてたり、つぎはぎで直したりしているものが普通に売られている状態に結構興奮する。  キズ、汚れ は新たに 味 という言葉を加えられて深みを持っていった。  器にも金継ぎという日本独自の修復方法があり、 それも気になる。 割りたくて割ったのではなく、割れてしまう。 そこを金で装飾しながら修復する。 その割れ方というのは計算できないのであり、、最初の完成図というのが無いのだ。 やむにやまれぬもの、そこでできる即興的なビジョン。  縫いたくて縫ったとか、描きたくて描いたとか、そういう所と違う心にいるけれど同じ場所に立てるもの。 何か運命的なものを感じる ここにもヒントがあるな! ヒントばっかりだ